私たちは普段、何気なく呼吸をしていますが、実は「正しい呼吸」を意識することで、心と体にさまざまなメリットがもたらされます。ここでは、正しい呼吸が体にどのような効果をもたらすのか、さらに「鼻呼吸」がもつ特別な効果についてもご紹介します。
鼻呼吸と口呼吸、どう違う?
呼吸には「鼻呼吸」と「口呼吸」がありますが、健康を考えると鼻呼吸が断然おすすめです。なぜなら、鼻呼吸には次のような重要な働きがあるからです。
- フィルター機能で空気をきれいに
鼻には小さな毛や粘膜があり、これがフィルターの役割を果たしてくれます。鼻呼吸をすることで、ほこりやウイルス、アレルゲンなどの有害物質が体内に入りにくくなり、結果的に感染症やアレルギーのリスクを減らすことができます。一方、口呼吸では空気がそのまま喉に届くため、病原菌などが入り込みやすく、免疫力低下にもつながります。 - 空気を適温・適湿に保つ
鼻を通ることで空気が温められ、湿度も保たれます。この機能により、気管や肺が刺激されず、呼吸がスムーズになります。特に冬場の乾燥した空気や冷たい空気も、鼻を通ると程よく湿らされて温かくなるため、風邪や気管支のトラブル予防にも役立ちます。 - 酸素吸収が効率的
鼻呼吸をすると自然と深い呼吸になりやすく、酸素が効率よく血液に取り込まれます。口呼吸では呼吸が浅くなりがちで、酸素の吸収効率が低下し、疲れやすくなったり集中力が続かなくなることもあります。 - 歯や口内環境を健康に保つ
口呼吸を続けると、口内が乾燥して唾液が不足し、虫歯や歯周病の原因になることがあります。鼻呼吸であれば、唾液が適度に分泌され、口内環境が整いやすくなります。
鼻呼吸を習慣づけるポイント
普段から鼻呼吸を意識するためには、次のポイントが役立ちます。
- 寝る前に鼻呼吸を練習:布団に入ったら深く鼻で呼吸し、リラックスした状態で眠りに入ると、無意識のうちに鼻呼吸が習慣化されやすくなります。
- 口を軽く閉じる:日中も意識して口を閉じ、鼻からゆっくりと呼吸をすることで、体が自然と鼻呼吸に慣れていきます。
まとめ
鼻呼吸は、口呼吸にはない健康効果をもたらします。空気をきれいにし、適度に温め、さらに酸素を効率よく吸収することで、免疫力向上や口内の健康維持に役立つのです。ぜひ、毎日の生活に鼻呼吸を意識的に取り入れ、体の健康を守りましょう!
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